ポモドーロ・テクニック
人手不足、人材不足が言われている昨今ですが、生産性や仕事効率を上げる為にはどうしたら良いかについて、様々な方法が考えられています。

それらの一つとして、5月の『職場の教養』に、「ポモドーロ・テクニック」という、時間管理方法が紹介されていました。
これは集中力を高めて効率的に作業を進めるための方法で、イタリアのフランチェスコ・シリロ氏によって考案されました。
具体的な手順としては
・作業時間を25分に設定: この間は集中して作業します。
・タイマーをセット: 25分間の作業を開始します。
・作業に集中: 中断せずにタスクに取り組みます。
・5分間の休憩: 25分の作業が終わったら、短い休憩を取ります。
・これを4回繰り返す: 4サイクル(約2時間)ごとに長めの休憩(15〜30分)を取ることもあります。
この方法のポイントは、短時間の集中と定期的な休憩を繰り返すことで、疲労を防ぎつつ効率的に作業を進めることにあります。
この方法を導入することで、仕事の生産性を向上させる効果があると多くの研究や実践者から報告されていまして、その理由は、以下の通りです。
集中力の維持: 短時間の集中と休憩を繰り返すことで、疲労や集中力の低下を防ぎます。
時間管理の明確化: 作業時間を区切ることで、タスクの見積もりや管理がしやすくなります。
モチベーションの向上: 短い目標を設定し達成感を得やすくなるため、やる気が持続します。
中断の防止: タイマーを使うことで、無駄な中断やダラダラ作業を抑制できます。
実際に導入している企業や組織も多くあります。
特にIT企業やクリエイティブな業界では、社員の集中力向上や効率化を目的として採用例が増えています。たとえば、GoogleやMicrosoftの一部のチームでは、ポモドーロ・テクニックを参考にした時間管理法を取り入れているケースもあります。また、スタートアップやフリーランスの間でも広く利用されています。
それでは、ポモドーロ・テクニックを効果的に導入し、運用するための具体的な方法とコツをご紹介します。
【導入方法】
<準備>タイマーやスマートフォンのアプリ、または専用のポモドーロタイマーを用意します。アプリには「Focus Booster」や「Pomodone」などがあります。
<タスクの明確化>取り組む作業やタスクをリストアップし、優先順位をつけておきます。
< 時間設定>基本は25分の作業と5分の休憩を繰り返しますが、自分に合った時間に調整しても良いです。例:30分作業+10分休憩など。
<実行>タイマーをスタートし、集中して作業します。終了後は休憩を取ります。これを繰り返します。
<長めの休憩>4サイクル(約2時間)ごとに15〜30分の休憩を取ると良いでしょう。
【効果的な運用のコツ】
ルーチン化: 毎日同じ時間帯にポモドーロを行うことで、習慣化しやすくなります。
環境整備: 集中できる静かな場所や通知をオフにして、邪魔を排除します。
タスクの細分化: 大きなタスクは小さなステップに分けて、達成感を得やすくします。
振り返り: 1日の終わりに何を達成したか振り返り、次の日の計画に活かします。
柔軟性: 自分に合った時間設定や休憩時間を見つけるために、調整を続けてください。
これらのポイントを意識して取り組むことで、ポモドーロ・テクニックの効果を最大限に引き出せます。

いかがだったでしょうか。
時間管理術には人それぞれ、様々なやり方があると思いますが、「時間」は人の生命そのものと言ってもよいものであると思いますので、それを大切にするという意味でも、以上が参考になれば幸いです。